谷崎潤一郎 刺青 谷崎潤一郎本人が処女作だとしている短編。ある腕ききの刺青師が、刺青師としての宿願を果たす物語。この10ページほどの短編には、快楽や美、そしてフェティシズムなどその後の谷崎文学の主題となるものが凝縮されている。彼の文学においては、快楽や美と... 2022.07.31 谷崎潤一郎
読書論 生れつき鈍い感覚をも鋭く研く/文章読本 文章読本の目的 冒頭部分にこうある。〈云わばこの書は、「われわれ日本人が日本語の文章を書く心得」を記したのである。〉つまり、上手に書くための本である。しかし、読書論のカテゴリーで語るものではないかというとそうではない。文豪が長年の経... 2022.07.31 読書論