三島由紀夫 美徳のよろめき 人妻の姦通を描いた作品で、ベストセラーとなり、映画化もされ、「よろめき」が流行語になるなど、多くの大衆読者を獲得した作品である。 ヒロイン節子が結婚前に接吻をした相手である土屋と再会し、逢引を重ねる内に、肉体的な快楽と精神的な愛情の... 2021.09.12 三島由紀夫
三島由紀夫 沈める滝 主人公の城所昇は、祖父が残した財産と美しい外見、優秀な頭脳を持ち合わせた27歳の青年である。ここまで恵まれた境遇がありながら主人公たりえるのは、やはり何か一種の異常性を持っているからに他ならない。 彼は孤独であった。愛情というものの... 2021.09.11 三島由紀夫
三島由紀夫 潮騒 三島由紀夫の代表作のひとつである。世界中で翻訳がなされベストセラーとなっており、日本ではこれまでに5度映画化されているため、三島由紀夫作品の中でも指折りの人気と知名度を誇る。 架空の島、歌島を舞台に漁師の青年新次と海女の少女初江の純... 2021.09.08 三島由紀夫
三島由紀夫 禁色 三島由紀夫が20代の総決算として書いた長編小説。当時はまだ社会的禁忌として一般的に馴染みのなかった同性愛を正面から取り上げ、文壇に大きな反響を呼ぶと同時に、三島の作家的地位を堅固なものにした作品である。 女への欲望と女から愛さ... 2021.09.02 三島由紀夫
三島由紀夫 青の時代 三島由紀夫の5作目の長編小説。昭和24年に戦後の世相を騒がせた、「光クラブ事件」を題材にしている。「光クラブ事件」とは、高金利金融会社「光クラブ」を経営していた東大法学部3年の山崎晃嗣が、物価統制令、銀行法違反に問われ、多額の債務を残した... 2021.08.28 三島由紀夫
三島由紀夫 愛の渇き 三島由紀夫長編4作目、25歳の時の作品。夫を失った悦子は舅弥吉の別荘兼農園に身を寄せることになる。そこで出会った園丁の三郎に惹かれるが、三郎には女中の美代という恋人がおり、その嫉妬が悦子の精神を徐々に蝕んでいく。農園という舞台の上では、... 2021.08.15 三島由紀夫
三島由紀夫 仮面の告白 三島由紀夫の作品の中で、最も有名なものの1つであり、長編2作目にして三島由紀夫の文壇の地位を確立した自伝的小説である。他人と異なる性の感覚(性的不能、同性愛)を、自分の生い立ちから紐解いていく「私」の告白物語。この小説は、同じ性を題材とし... 2021.08.09 三島由紀夫
三島由紀夫 盗賊 三島由紀夫初の長編小説。6章からなる。失恋し、自殺を決意した男が、同種の境遇にいた女と出会い、恋愛のない精神的な結びつきを深めながら、心中へと穏やかに歩む物語。文章の骨格を設計する構成力と、それを肉付けするため表現力、筋肉の凹凸や肌の質... 2021.08.07 三島由紀夫
古典 原色 小倉百人一首 文学を読み始めると、文豪たちがいかに日本の古典から大きな影響を受けているかがわかり(といっても私はまだ夏目漱石と三島由紀夫しか読んでいないが)、自分も古典を読んでみたいと思うようになった。いきなり、古典の文学に挑戦するのはハードルが高いの... 2021.07.29 古典